RC造の屋上防水と瓦屋根水切りの複合雨漏り修理|三重県伊勢市宮後
あちこちから雨漏り。鉄筋コンクリート造と木造住宅が並んだ住宅兼店舗の雨漏り修理を行いました。
施工の概要
伊勢市宮後の店舗兼住宅にて、2つの異なる構造部(RC造屋上と木造瓦屋根)から同時に発生していた複合的な雨漏り修理を行いました。RC造屋上の激しく傷んだ防水層の全面改修と、木造部分の瓦屋根に設置された水切りの交換・補修を実施し、建物の防水機能を全面的に回復させました。
- 施工場所:三重県伊勢市宮後
- 工事内容:RC造防水層改修、瓦屋根水切り交換
- 主な工法:モルタル補修、ウレタン防水塗装、トタン水切り施工
- 対策:屋上防水層の撤去・打ち直し、瓦屋根の水切り交換
- 施工期間:7日
- 築年数:50年
施工前と施工後の様子
コンクリート屋上の激しい防水層の劣化状況と、瓦屋根に設置された水切りの破損状況、そして修理後の様子をご紹介します。
激しく傷んだ古い防水層を丁寧に剥ぎ取ります。過去にコンクリートのヒビ割れをコーキング材で埋めた跡がありましたが、劣化により限界が来ていました。
水が多く流れる排水溝周りの防水層の損傷が激しい状態でした。この周辺から雨水がコンクリート躯体に侵入し、構造を傷めていました。
古い防水層を剥ぎ取った後、清掃をしてからヒビ割れ箇所を中心にモルタルを流し込み、下地を平滑に調整します。
特に損傷が激しかった排水口は、今後水が溜まらないよう、念入りにモルタルを塗り込み勾配(水が流れる傾斜)を調整しました。
モルタルが乾いた後、新しい防水塗装を施しました。塗り終わった数日後に雨が降りましたが、見事に水を弾き、屋上からの雨漏りが見事に解消されました。
立ち上がり部分(パラペット)にも防水材を丁寧に施工し、屋上からの水の侵入経路を完全にシャットアウトしました。
併設された木造住宅の瓦屋根に設置された水切りトタンは、経年により酷く錆びていました。
水切りには大きな穴が空いており、ここからも雨漏りが発生していました。この水切りを撤去し、新しいものを施工します。
建物の形状に合わせて加工した新しい水切りを、雨水の流れを計算しながら正確に設置していきます。
新しくトタンを貼り、水切り部分の修理が完了しました。これで瓦屋根からの雨漏りの心配もなくなりました。
お客様の声
酷く傷んで、あちらこちらで雨漏りがしていましたが、一気に解消されました。コンクリートの屋上と瓦屋根の両方を見てくれて、とても安心できました。ありがとうございました。
よくあるご質問(Q&A)
- Q. RC造屋上の防水層はなぜ劣化するのですか?
- A. RC造の屋上は紫外線や熱、雨水、そしてコンクリートの微細な動きの影響を常に受けています。特に、防水層を保護するトップコートが剥がれると、防水層本体が劣化し、ひび割れや剥離が発生して雨水が浸入しやすくなります。定期的な点検とメンテナンスが必要です。
- Q. 瓦屋根の水切り(トタン)が錆びるとどうなりますか?
- A. 水切りは、瓦と壁などの接合部から雨水が建物内部に入り込むのを防ぐために設置されています。トタン製の水切りは経年によって錆が発生し、最終的に穴が開いてしまいます。穴が開くとそこが新たな雨水の浸入経路となり、雨漏りに直結します。早急に新しい水切り(耐久性の高いガルバリウム鋼板など)に交換が必要です。
- Q. RC造と木造が混在する建物の雨漏り修理の注意点は?
- A. 構造が異なるため、雨漏りの原因と経路を特定するのが非常に難しい点です。RC造部分は防水層やコンクリートのひび割れ、木造部分は屋根や外壁の接合部、水切りなどが原因になりやすく、それぞれの構造に精通した知識と適切な工法(ウレタン防水、板金工事など)が必要です。複合的な視点で原因を特定できる業者に依頼することが重要です。

この度はM様の店舗兼住宅の雨漏り修理のご依頼、誠にありがとうございました。RC造と木造が混在する建物で、雨漏り箇所も複数ありましたが、それぞれに適した工法で根本的な防水対策を施すことができ、安心しております。
特に屋上の防水層は劣化が激しかったため、丁寧な下地処理を心がけました。これからも建物の安全を守るため、何かご心配な点がございましたらお気軽にご相談ください。