強度と耐久性に優れた吊り下げ式ベランダと防虫防腐処理後の柱

施工の概要

三重県伊勢市の木造住宅にて発生した、外壁モルタルのひび割れが原因の雨漏りと、それに伴う通し柱の腐食、シロアリの大量発生を徹底改修。建物の構造耐久性回復と再発防止を目的とし、ベランダ改修、防虫防腐処理、漏水止水処理など多岐にわたる工事を実施しました。

施工前と施工後の様子

長年の雨漏りによりひび割れが生じたモルタル外壁、シロアリに侵食された危険なベランダ支柱、そして修理後の安全な吊り下げ式ベランダと、防虫防腐処理を施した柱の様子を写真でご紹介します。

雨漏りによるモルタル外壁のひび割れとシロアリ被害前のベランダ支柱
【施工前】雨漏りによるモルタル外壁のひび割れとシロアリ被害前のベランダ支柱

本事例はモルタル壁のひび割れから雨水が侵入し、構造材を腐食させ、シロアリが大量発生した深刻な雨漏り事案です。早期発見と適切な修理が不可欠でした。

シロアリに侵食され傾いた危険なベランダ支柱
【施工前】シロアリに侵食され傾いた危険なベランダ支柱

二階ベランダを支える柱はシロアリの食害で傾斜し、危険な状態でした。今回の改修でこの危険な支柱を撤去し、再発リスクの低い吊り下げ式ベランダへと変更しています。

強度と耐久性に優れた吊り下げ式ベランダと防虫防腐処理後の柱
【施工後】強度と耐久性に優れた吊り下げ式ベランダと防虫防腐処理後の柱

吊り下げ式ベランダには、強度・耐久性に優れた弊社オリジナル金具「ユーワイロッド」を採用。シロアリ被害のあった通し柱には防虫防腐処理を施し、防水シートと外壁材で保護しました。床面はFRP防水で仕上げ、確実な雨漏り対策を完了します。

漏水修理後のコンクリートと雨漏り・シロアリ対策後の外壁
【施工後】漏水修理後のコンクリートと雨漏り・シロアリ対策後の外壁

施主様の訴えから、水道管の破損による漏水も判明し、土台への水分浸入と新たなシロアリ発生リスクを考慮し、早急に止水処理を実施。外壁のひび割れ対策、構造材の腐食対処と合わせ、建物を雨漏りとシロアリから守るための徹底的な対策を講じました。

お客様の声

「まさか雨漏りの原因がモルタル壁のひび割れで、それがシロアリを呼び込んでいたとは…。異変に気づき相談したところ、迅速な調査で通し柱の深刻な腐食と被害を丁寧に説明していただきました。

吊り下げ金具を使ったベランダ改修や、シロアリ対策、雨漏り対策など、素人にも分かりやすく説明してくださり、安心してお任せできました。さらに水道管の漏水まで発見し、迅速に対応してくださったことにも大変感謝しています。これで安心して暮らせます。」

よくあるご質問(Q&A)

Q. モルタル壁のひび割れから雨漏りが発生するメカニズムは?
A. モルタルは経年で収縮しひび割れが発生しやすく、そのひび割れから雨水が内部の防水シートや構造材に侵入し、雨漏りや木材腐朽を引き起こします。特に細いひび割れでも水の浸入経路となり、内部で構造材を腐食させ、シロアリを誘引する原因となります。
Q. シロアリ被害を受けた通し柱をなぜ「吊り下げ式ベランダ」で改修するのですか?
A. 地面に埋まっていたり接していたりする従来のベランダ支柱は、水や湿気、シロアリの被害を受けやすいです。「吊り下げ式」は建物の躯体からベランダを吊るす構造で、地面との接触を断ち切るため、支柱からの水の吸い上げやシロアリの再発リスクを大幅に軽減できる耐久性の高い改修方法です。
Q. 雨漏り修理でシロアリ駆除・対策は必須ですか?
A. はい、必須です。雨漏りによって木材が湿ると、シロアリは湿った木材を好んで集まり、被害が急速に拡大します。雨漏り修理と同時に、被害箇所の防虫・防腐処理を徹底し、今後の再発を防ぐことが建物の耐久性回復のために極めて重要です。

担当者より

この度はO様邸の雨漏り修理とシロアリ駆除のご依頼、誠にありがとうございました。

外壁モルタルのひび割れによる雨水侵入が原因で、通し柱の腐食とシロアリ被害が進行しておりました。特に二階ベランダの支柱は大変危険な状態でした。

修理では、根本原因の外壁補修、リスクを軽減する吊り下げ式ベランダへの変更、被害箇所への防虫防腐処理を徹底。早期に漏水を発見・止水できたことで、さらなるシロアリ被害の拡大を防げました。

O様邸の安全性確保と、長期的な安心につながる対策を実施できたことを嬉しく思います。今後もお困りのことがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。