趣味がガーデニングで車椅子生活の奥様のために、庭をバリアフリー化

施工の概要

三重県伊勢市古市の築40年住宅における庭のバリアフリー化事例です。車椅子生活を送られている奥様が、趣味であるガーデニングを安全かつ快適に楽しめるよう、庭全体をフラットなタイル張りに改修しました。段差を完全に解消し、植栽スペースとの調和を図りながら、水道などの設備も車椅子に合わせて調整しました。

施工前と施工後の様子

庭の土台作りからタイル張りの作業、そして完成までの様子をご紹介します。

地面を水平にするため大きな石を取り除きコンクリートで固める作業
地面の整地とコンクリート打設

バリアフリー化にあたり、まず地面を水平に整えるため、大きな石などを取り除きました。その後、タイルを張る土台として部分的にコンクリートで固めていきます。

コンクリートが固まった箇所からタイル張りを開始し、転圧機で地面を固める
タイル張りと地面の転圧

コンクリートが固まったところから、タイル張りを進めます。他の作業員は転圧機で地面を固め、作業を並行して進めることで工期の短縮を図りました。

一枚ずつ丁寧にタイルを張っていく様子
一枚ずつ丁寧にタイルを張る

車椅子での移動の快適さと美観を両立させるため、一枚ずつ丁寧にタイルを張っていきます。

植木の大きさに合わせてタイルをカットしデザインを整える
植木に合わせてタイルをカット

既存の植木を活かすため、植木の大きさに合わせてタイルを正確にカットし、庭のデザインを整えていきました。

バリアフリー化が完了し、水道が車椅子に合わせて下げられたタイル張りの庭
【施工後】バリアフリー庭の完成

長い工期となりましたが、奥様に喜んでいただけるフラットで安全なバリアフリーの庭が完成しました。水道の高さも車椅子から使いやすいよう調整してあります。

お客様の声

この度は素敵な庭を作っていただき、ありがとうございました。妻が外で趣味を楽しんでいる姿を夫婦共々見ることができ、心から感激しております。これからも住宅に関する相談は、伊勢営繕さんにお任せします。

よくあるご質問(Q&A)

Q. 庭のバリアフリー化で最も重要なポイントは何ですか?
A. 最も重要なのは、「段差の完全な解消」と「床面の安全性」です。車椅子でスムーズに移動できるよう、屋内外の段差をなくし、濡れても滑りにくいタイルや舗装材を選定する必要があります。また、車椅子からの作業を考慮した水道や植栽スペースの高さ調整も重要です。
Q. 庭をタイル張りにするメリットとデメリットは?
A. メリットは、フラットで車椅子の移動が容易になり、清掃が簡単で美観が保たれる点です。デメリットは、初期費用が高くなること、水勾配を適切に設けないと水たまりができやすいこと、そして素材によっては濡れると滑りやすい可能性がある点です。このため、滑りにくい素材の選定が不可欠です。
Q. バリアフリーリフォームで補助金は利用できますか?
A. 自治体や国の制度により、介護保険の住宅改修費助成制度や、地方自治体独自の補助金制度を利用できる可能性があります。特に段差解消や手すりの設置などは対象となりやすいです。ただし、制度ごとに条件が異なるため、着工前に伊勢市や三重県の最新の補助金情報を確認することをおすすめします。

担当者より

H様、伊勢営繕工務店をご利用いただき、誠にありがとうございます。奥様の長年の趣味であるガーデニングを、これからも安全に楽しんでいただけるよう心を込めて施工させていただきました。ご満足いただけたというお言葉をいただき、職人一同、大変光栄に思っております。今後とも建物のことでお困りのことがあれば、何なりとご相談ください。