倒壊の恐れがある神社の鳥居を交換。

施工の概要

三重県伊勢市河崎にある神社の鳥居交換事例です。鳥居の根本部分の腐食が進み、倒壊の恐れがある大変危険な状態でした。古い鳥居を撤去後、新しい鳥居を製造し、耐久性を高めるための防腐処理や銅板巻きを施して設置しました。また、周辺の板玉垣(いたたまがき)の塗装も合わせて行い、美観と安全を回復させました。

施工前と施工後の様子

鳥居の撤去から製造、設置、玉垣の塗装までの様子をご紹介します。

根本が朽ちて危険な状態の鳥居
【施工前】根本が朽ちた鳥居

根本が腐食により朽ちており、強風などで倒壊する恐れがある、かなり危険な状態の鳥居でした。

八角形の柱を円柱に加工する作業
鳥居の柱を加工

新しい鳥居の柱となる木材を、八角形の柱から円柱に丁寧に加工していきます。

貫穴を開け、下地塗装をする作業
貫穴と下地塗装

柱に貫(ぬき)を通すための貫穴(ぬきあな)を開け、朱色の本塗装の前に下地塗装を施し、木材を保護します。

根焼きを入れ、防腐・防蟻剤を注入する作業
防腐・防蟻処理

土台となる根本部分に「根焼き」を入れ、以前の鳥居が朽ちた原因となる腐食やシロアリを防ぐため、防腐・防蟻剤をしっかりと注入しました。

朱色に塗装し、銅板を巻く作業
朱色塗装と銅板巻き

朱色に塗装した後、雨水が当たりやすい上部に銅板を巻いていきます。銅板は腐食に非常に強く、鳥居の耐久性を格段に高める優秀な素材です。

沓石(くついし)を入れ鳥居を安定させる作業
沓石を入れ安定化

柱の根本には沓石(くついし)を入れ、鳥居が地面に直接触れて腐食が進むのを防ぎ、構造を安定させます。

交換が完了した新しい鳥居
【施工後】新しい鳥居が完成

以前の鳥居よりも安定感が増し、防腐・防蟻予防も強化された、強くて美しい鳥居が再建されました。

塗装された板玉垣
【施工後】板玉垣もきれいに

周辺の板玉垣もきれいに再塗装され、神社の景観が整いました。

お客様の声

いつも神社の木の剪定でお世話になっています。今回、大掛かりな鳥居の交換をしていただき、ありがとうございました。これで参拝者の方々にも安心して来ていただけます。神社の管理は伊勢営繕にお任せしておけば安心です。

よくあるご質問(Q&A)

Q. 鳥居の交換にかかる期間はどれくらいですか?
A. 鳥居の大きさや工法、新規の鳥居の製造期間により大きく異なります。今回の事例(小型の木造鳥居)では、製造を含めて約10日間でした。大きな鳥居や石造りの場合は、数ヶ月かかることもございますので、まずは現場調査が必要です。
Q. 鳥居の腐食を防ぐための対策は何ですか?
A. 最も効果的なのは、今回の事例のように「防腐・防蟻処理」を施した上で、柱の根本に沓石(くついし)を入れて地面から離すことです。さらに、柱の上部など雨が当たる箇所に銅板や鉛板を巻くことで、水分の浸入を防ぎ、耐久性を飛躍的に高めることができます。
Q. 神社の鳥居や建物の修理はどこに相談すればいいですか?
A. 神社や仏閣の修繕は専門性が高いため、通常の住宅工務店では対応できない場合があります。伊勢営繕工務店は、伊勢市に根差し、今回の鳥居交換のような「お困りごと解決」や特殊な木造構造物の修繕実績が豊富にございます。まずは、お気軽にご相談ください。

担当者より

T様、いつも伊勢営繕工務店をご利用いただき、誠にありがとうございます。鳥居の根本の腐食は非常に危険な状態でしたので、無事に交換が完了し、安堵しております。耐久性の高い工法で再建しましたので、長期にわたり地域の皆様の安全に貢献できるかと思います。今後も神社の定期的な巡回・メンテナンスを継続いたしますので、また危ない箇所がありましたら、すぐに弊社からご連絡させていただきます。