防水層の上からガルバリウム屋根を施工した玄関上部

施工の概要

三重県伊勢市河崎にある築40年の鉄筋コンクリート造住宅における、玄関上の防水層リノベーション事例です。既存の防水層は10年ごとのメンテナンスが必要でしたが、長期的なコストと手間を考慮し、防水層の上からガルバリウム鋼板の屋根を施工する提案をさせていただきました。屋根に勾配をつけることで雨水を効率よく排出し、メンテナンスフリーに近い状態を実現しました。

施工の流れ

玄関上の防水層を新しいガルバリウム屋根に変更するまでの流れをご紹介します。

玄関上の既存防水層の様子
既存防水層の確認

玄関上の防水層はメンテナンスの手間がかかるため、防水層の上から屋根を張る工事を行います。

屋根の勾配を作るための下地材を張る作業
勾配のための下地材張り

床の根太を貼るように、新しい屋根に勾配をつけるための木下地材を張っていきます。

木下地の上に野地板を張る作業
野地板の施工

木下地の上に、屋根材を固定するための野地板をしっかりと張ります。

コンクリート外壁との取り合い部にコーキングを塗る作業
コンクリート外壁と下地のコーキング

コンクリート造の外壁との取り合い部に、入念にコーキングをたっぷり塗ります。

防水性を高めるルーフィングシートを張る作業
ルーフィングシートの施工

二次防水の要となるルーフィングシートを張ります。雨漏りを防ぐための大切なシートです。

ガルバリウム鋼板の屋根を張る作業
ガルバリウム鋼板の設置

いよいよガルバリウム鋼板の屋根を張ります。軽量で頑丈、長持ちする優秀な屋根材です。

ガルバリウム屋根とコンクリート外壁の取り合い部にコーキングを塗る作業
取り合い部の仕上げコーキング

コンクリート造の外壁とガルバリウム屋根との間に、最後の仕上げとしてコーキングをたっぷり塗り、水の侵入を防ぎます。

ガルバリウム屋根が完成し、雨水が奥に流れるようになった様子
【施工後】ガルバリウム屋根の完成

手前から奥へ流れるよう、屋根に適切な勾配がつき、新しいガルバリウム屋根が完成しました。これで防水層の定期メンテナンスは必要なくなりました。

お客様の声

いつもお世話になります。10年ほど前に住宅の防水層のメンテナンスをお願いしましたが、玄関は先のことも考え、屋根の変更をご提案いただきました。これでひとつ悩み事が減りました。ありがとうございました。

よくあるご質問(Q&A)

Q. 防水層の上に屋根を張るメリットは何ですか?
A. 最も大きなメリットは、防水層の定期的なメンテナンスが不要になることです。防水層は10〜15年ごとにメンテナンスが必要ですが、ガルバリウム鋼板などの耐久性の高い屋根材で覆うことで、メンテナンスコストと手間を大幅に削減できます。また、屋根による断熱効果も期待できます。
Q. 工事期間が2日と短いのはなぜですか?
A. 今回は、既存の防水層を撤去せずに、その上から勾配をつけるための木下地と新しいガルバリウム屋根を施工する**『カバー工法』**を採用したため、工期を大幅に短縮できました。下地処理と屋根設置のみで済むため、天候が良ければ最短での完了が可能です。
Q. ガルバリウム鋼板とはどのような屋根材ですか?
A. ガルバリウム鋼板は、アルミニウム、亜鉛、シリコンを組み合わせたメッキを施した鋼板で、非常に軽量で耐久性・耐食性に優れています。軽量なため建物への負担が少なく、適切な施工を行えば30年以上の耐久性を持つ、非常に優れた屋根材です。

担当者より

いつもご贔屓にしていただき、誠にありがとうございます。平らな防水層はメンテナンスを怠ると雨漏りのリスクが高まります。今回は、メンテナンスの手間と長期的なコストを削減できるガルバリウム屋根へのリノベーションをご提案させていただきました。わずか2日という短い工期で、今後長きにわたり安心していただけるよう施工いたしました。また何かございましたら、お気軽にご相談ください。