狭い壁でもできる。それが耐震補強金具UY-ROD

施工の概要

三重県津市の築50年木造住宅における耐震補強工事事例です。この住宅は、トタン張りの下に土壁がある、断熱材が普及する前の一般的な工法で建てられていました。土壁の家は、通常の耐震補強金具だと施工が難しく、壁を大きく剥がす必要があり費用が高くなりがちです。今回は、リフォーム前提で開発された弊社オリジナルの特許取得の耐震補強金具「UY-ROD」を使用することで、土壁の破損を最小限に抑え、基礎下部と強固に緊結する耐震補強を実現しました。

施工前と施工後の様子

土壁・狭い壁へのUY-ROD施工の様子をご紹介します。

トタンの下に土壁がある、断熱材普及前の一般的な構造
【施工前】トタン下の土壁

トタンの下に土壁がある、築50年ほどの住宅でよく見られる構造です。断熱材が普及する前の一般的な施工方法ですが、耐震補強の際には土壁が障害となることがあります。

狭い壁に施工されたUY-ROD
UY-RODによる施工

通常の耐震補強金具では、土壁があるためにスペースが狭く施工できない場所でも、UY-RODなら壁の開口を最小限に抑えて施工が可能です。

アンカーボルトを基礎下部へ入れ、寸切りボルトと連結
土台下部へのアンカー設置

今回はUY-RODのパーツの一つであるアンカーボルトを土台下部へ貫通させ、上部の寸切りボルトと連結することで、より強固な基礎との緊結を実現しました。

非常に狭い土壁の構造
非常に狭い壁での作業

こちらは先ほどの箇所よりも更に狭い壁の構造です。

4cmの隙間を利用して施工されたUY-ROD
4cmの隙間で施工可能

4cmの隙間があれば、UY-RODの施工は可能です。土壁の家や、柱と柱の間隔が狭い住宅でも、耐震補強を諦める必要はありません。

お客様の声

土壁の家で耐震補強を頼むと、一度土壁を剥がさないとできないと言う工務店が多く、費用が高くなり困っていました。偶然、UY-RODの存在を知り、相談したところ、土壁の破損を最小限に抑えて施工が可能と聞いて、費用もかなり抑えられました。これで安心して暮らせます。

よくあるご質問(Q&A)

Q. 土壁を残したままで耐震補強は可能ですか?
A. 土壁や真壁造りの場合、通常の補強方法では壁の全てを剥がす必要がありますが、UY-RODなら壁の一部(最小限の開口)のみで施工が可能です。内装の復旧費用を抑えられるため、コストパフォーマンスに優れています。
Q. UY-RODはどのくらいの隙間があれば施工できますか?
A. UY-RODは、壁内の柱と柱の間で約4cmの隙間があれば施工可能です。これにより、柱の間隔が狭い箇所や、構造上補強を諦めていた箇所にも耐震補強を施すことができます。
Q. 土壁の家の場合、他にどのような補強が必要ですか?
A. 土壁の家は、壁内の緊結に加え、土台下の基礎補強も検討されることが多くあります。本事例のように基礎下部へアンカーボルトを設置する方法や、基礎そのものを補強する方法など、建物の状況に合わせて最適な提案を行います。

担当者より

K様、数多くある工務店の中から、弊社のUY-RODを見つけていただき、またご依頼いただき、誠にありがとうございました。弊社の耐震補強金具UY-RODは、従来の耐震補強に比べてリフォーム前提で作られていますので、土壁や狭い場所でも施工が可能です。今回は壁の破損を最小限に抑え、コストを抑えながらも強固な耐震性能を実現することができました。また何か住まいに関するご心配な点がございましたら、弊社をご利用ください。