雨水で腐食し穴が開いた銅板の谷樋

施工の概要

伊勢市岡本町にお住まいの木造住宅にて、雨漏りの原因となっていた谷樋の修理と、同じく雨漏りのリスクがあった冠瓦の漆喰の修繕を行いました。

施工前と施工後の様子

長年の雨水の影響で腐食が進み、複数の穴が開いてしまった銅板製の谷樋と、地震や風によりひび割れや剥がれが見られた冠瓦の漆喰の施工前の様子です。

雨水で腐食し穴が開いた銅板の谷樋
【施工前】雨水で腐食し穴が開いた銅板の谷樋

銅は一般的に耐食性が高いとされますが、瓦の釉薬や酸性雨の影響、そして瓦屋根特有の雨水が一点に集中しやすい構造により、特定の箇所で腐食が進行し、複数の穴が開いてしまっていました。

ひび割れと剥がれが見られる冠瓦の漆喰
【施工前】ひび割れと剥がれが見られる冠瓦の漆喰

瓦屋根の頂点を覆う冠瓦の漆喰部分です。経年劣化や自然災害による微細な揺れにより、漆喰にひび割れや剥がれが生じていました。このまま放置すると、雨水が侵入し、内部の腐食や雨漏りの原因となります。

ひび割れと剥がれが見られる冠瓦の漆喰
雨漏り修理完了後の様子

**施工後の写真がなく申し訳ございません。** 雨漏りの原因となっていた銅板の谷樋は、耐久性に優れたステンレス製の谷樋に交換いたしました。また、冠瓦の漆喰も丁寧に塗り直し、雨水の侵入を防ぐための修繕を行っております。

お客様の声

長年の雨漏りに悩まされており、特に雨の日は不安でいっぱいでした。伊勢営繕工務店さんに相談したところ、原因となっていた谷樋の修理だけでなく、冠瓦の漆喰の劣化も指摘していただき、両方まとめて修理をお願いしました。迅速かつ丁寧な作業で、見違えるように綺麗になり、雨の日も安心して過ごせるようになりました。本当に感謝しています。

よくあるご質問(Q&A)

Q. 谷樋の交換時期の目安はいつですか?
A. 谷樋(たにどい)の寿命は材質によりますが、かつて多く使われていた銅板製は、酸性雨や瓦から流れ出る物質の影響で約20〜30年で腐食し穴が開くことが多いです。穴が開いたり、変色・変形が見られたら交換のタイミングです。耐久性の高いステンレス製やガルバリウム鋼板製への交換を推奨します。
Q. 瓦屋根の漆喰が剥がれるとどうなりますか?
A. 漆喰は瓦屋根の内部に雨水や土が侵入するのを防ぐ重要な役割があります。漆喰が剥がれると、瓦の下に敷かれた土や葺き土が流れ出し、瓦のズレや落下、最悪の場合は雨漏りに繋がります。定期的な点検と補修が必要です。
Q. 谷樋の修理は部分的な補修で大丈夫ですか?
A. 小さな穴であれば一時的にコーキングなどで補修も可能ですが、銅板の谷樋の場合、一点に穴が開くと他の箇所も腐食が進んでいる可能性が高いです。再発を防ぎ、長期的な安心を得るためには、耐久性の高い新しい材質(ステンレスなど)への全交換をおすすめします。

担当者より

この度は、伊勢市岡本町にお住まいのA様邸の谷樋と冠瓦の修理をご依頼いただき、誠にありがとうございました。雨漏りは建物の寿命を縮める大きな原因となります。今回の修理では、腐食に強いステンレス製の谷樋への交換と、冠瓦の漆喰の塗り直しを行うことで、雨水の侵入をしっかりと防ぎ、建物を長く守るための対策を施しました。小さな不具合も放置せずに、早期のメンテナンスをご検討いただくことが大切です。今後も何かお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。