大雨による浸水被害を受けた古民家の床を張替え|三重県伊勢市河崎
伊勢市河崎や船江は土地が低い地域です。昨今のゲリラ豪雨で近年では考えられない大雨が降り、多くの住宅が浸水被害を受けました。今回は浸水被害をうけた古民家の床の部分張替えを実施しました。
施工の概要
三重県伊勢市河崎の築150年の古民家における、浸水被害後の床の張替え事例です。ゲリラ豪雨による浸水で、床下の木材が濡れてしまい、シロアリや腐食のリスクが高まっていました。被害箇所の床下は布基礎とベタ基礎が混在している部分があったため、まずは被害範囲をベタ基礎で固め、防蟻処理と防湿シートを施しました。その後、新しい無垢材の床を張ることで、湿気やシロアリから建物を守る対策を徹底しました。
- 施工場所:三重県伊勢市河崎
- 工事内容:木造住宅の床の張替え(部分的なベタ基礎化、防蟻・防湿処理含む)
- 主な工法:床解体、防蟻剤散布、防湿シート、ベタ基礎打設、床組み、無垢材施工
- 対策:浸水被害対策、シロアリ・湿気対策
- 施工期間:1ヶ月半
- 築年数:150年
施工前と施工後の様子
浸水被害から建物を守り、床を新しくするまでの流れをご紹介します。
浸水被害を受けた床下はシロアリの発生につながります。こちらの古民家は布基礎とベタ基礎が混在していましたので、まずは被害箇所をベタ基礎へ施工します。
防蟻剤をまき、シロアリが発生しないようにします。シロアリの多くは土の中からやってくるので効果的です。
土間から湿気が上がってこないように、防湿シートを貼ります。
コンクリートを流し込みます。部屋の下にもできる限り流し込み、ベタ基礎で地面からの湿気を完全に遮断します。
コンクリートが乾いたら、床束、大引、根太を施工します。
最後に無垢材を張って完了です。湿気対策も万全となり、安心して生活できる床に生まれ変わりました。
お客様の声
いつもお世話になります。突然の浸水被害でどうなることかと心配しましたが、荷物の搬出や廃棄などもしていただき、とても助かりました。
よくあるご質問(Q&A)
- Q. 床下の部分張替えと基礎補強にかかる期間はどれくらいですか?
- A. 本事例の場合、床の解体からベタ基礎の打設、防湿・防蟻処理、床組み、無垢材の施工までで**約1ヶ月半(実作業日数は3日)**でした。コンクリートの養生期間が必要となるため、完了までには時間がかかります。被害の範囲や天候によって変動します。
- Q. 浸水後のシロアリ対策はなぜ必要ですか?
- A. 浸水により床下の木材や土壌が濡れると、シロアリが好む高湿度で暗い環境が生まれます。これにより、被害発生のリスクが非常に高まります。そのため、乾燥と同時に、防蟻剤散布や基礎のベタ基礎化、防湿シートなどによる徹底した防湿・防蟻処理が必要です。
- Q. 古民家でも床下をベタ基礎にすることはできますか?
- A. はい、可能です。古民家や旧家は布基礎や石場建てのことが多く、床下の湿気対策が課題となります。浸水被害の復旧や湿気・シロアリ対策として、被害箇所や湿気の多い部分だけをベタ基礎化することで、建物の耐久性を大幅に向上させることができます。

いつもご贔屓にしていただき、誠にありがとうございます。伊勢市河崎は、特に大雨の際に浸水被害を受けやすい地域の一つです。今回は、単に床を張るだけでなく、被害箇所のベタ基礎化と防蟻・防湿処理を徹底的に行うことで、今後も長く安心してお住まいいただけるよう対策を講じました。また何かお困りごとがございましたら、すぐにご連絡ください。